MENU

主婦が体験した、減っていかない借金との付き合い方

離婚の原因は家庭経済の崩壊でした。

 

結婚したのは自分が23歳・彼が28歳の時で、お金がないので入籍だけしました。
そもそも、蓄えがないどころかマイナススタートで結婚したのもよくなかったと思います。

 

知り合った頃はそれぞれ菓子メーカーに勤めていて、安定した収入を得ていました。
結婚して妊娠し、自分は会社を辞めて無事に出産。
こどもが歩けるようになった頃だったか、彼が会社を追い出されて転職したのですが、そのあたりからじわじわと借金・返済生活が始まりました。

 

最初の消費者金融からの借金はなぜわかったのか、借入額がいくらだったか、もう忘れてしまいましたが、とにかく発覚したので「何で?!」と夫に尋ねました。
本人の弁では「予算達成できなくて、会社に金入れないといけないから」とのこと。
結婚してまだ何年も経っていない頃だったから、ほとんど疑うことなく「そうなんだ」と思っていました。でもその時に「相談もしないで勝手に借りるのはやめて」と、夫に話したと思います。

 

借りたものは返さないといけないので、その借金の返済が始まりましたが、利息ばかり払って元本がちっとも減りません。返しても返しても、ほんのわずかだけしか減らない。
こどもはまだ小さく、自分はまだ働けないので、夫の収入だけで生活していました。夫の両親と同居だったので、家賃らしいものがなかったのは有り難かったのですが、それでも余裕はありませんでした。

 

そうなると、自分が持っているクレジットカードのキャッシング枠を利用して、それを生活費に充てるようになりました。もちろんその返済も毎月発生します。今月の引き落としが済めば、またその分のキャッシングができるので、そうやって少しずつ、返済が進むどころか借入が増えていって、夫の数度の転職もあって収入はなかなか安定せず、それでも毎月返し続けないといけない生活でした。

 

何年か経って、こどもを保育園に預けて自分も働くようになり、家庭の収入は少しだけ増加しましたが、相変わらず返済は続いていました。

 

やっとひとつを完済! よっしゃあ! というところまでこぎつけて、ほっとしていた頃のこと。

 

ある朝、電話が鳴りました。

 

仕事に行こうとシャワーを浴びて上がってきたところでした。
電話を取ると、「●●金融の△ですが、夫さんはご在宅ですか」と聞こえました。

 

な なんだとっ!?(震

 

「また借金してるんですか! いくら借りてるんですか!!」と、電話の向こうのサラ金屋に当たり散らすと「や、それはプライバシーに関わることなのでちょっと」とか言いやがります。
・・・あのね、プライバシーに関わるとか言うなら、家の電話にかけてくるな!と言いたい。
夫は携帯電話を持っていたので「本人の携帯にかければいいじゃないですか」と言うと、サラ金屋は「出ないんですよねえ」と言います。まあそうでしょうよ、催促がくるのはわかってるでしょうから。誰もお金を返してないんですから。

 

「出なくてもとにかく携帯にかけてください。私はそんなの今知ったことですから、プライバシーとか言うなら家の電話にかけないで本人と話してください。っていうか申し込みの時点で家の電話番号を書かせないでください。これが初めてじゃないのでもう精神的にきそうなので勘弁してください。」
風呂上がりでまだろくに服も着ていない状態で、朝からそんな電話の対応でした。また、そういう電話で新たな借金を知るということは、この時だけではありませんでした。

 

催促の手段として、電報を受け取ったこともありました。
ドラマで見るような、玄関のドアをガンガン!、ではありませんでしたが、家に直接来られたこともありました。その人に自分の状況を話すと、同情されて「がんばってくださいね」と励まされました。

 

最終的には、自分がわかっているだけでも消費者金融6社からの借入があって、額は合計200万くらいでした。もう暮らしていけないというか、返済が追いつきません。仕事はしていても夫はのらくらしているし、扶養の範囲内で働いていた自分に「バカ」と言いたいです。
ふたりで給料もらっても全部返済に消えていくから生活費もない、こどもが学校で使う教材とか色鉛筆ですらすぐには買えないほどなら、扶養がどうのとか言ってないで、もっとばんばん稼ぐべきなのです。

 

前々から、借金のことで別れたいとずっと思ってはいましたが、ある朝自分の頭に円形ハゲができているのを見つけて、いよいよこれはもうだめだと思い、機会を見つけて夫に話してみました。
「こどもたちのために生計を別にするのはどうかなと思うんだけど、前向きに離婚を考えない?」
すると夫は「そうか... で、いつにするんだよ」と言いました。
実はその数日前に大判の封筒を探していて、夫の部屋で離婚届の用紙を見つけたことでやっと切り出せた話だったのですが、そんなにすんなりOKするのかと、肩透かしをくらった気分でした。でも既に緑の紙を持っていたのですから、いつ来るかと待っていたことでしょう。

 

離婚に先立って、娘たちと新しい部屋へ移り、1日目の夜にひと息ついた時、天井を見上げて両腕をうーんと伸ばして「解放されたあ...!」と、これ以上ないような晴れ晴れとした気持ちになりました。
離婚自体はかなり円満に済みましたが、その後、自分は自分名義の債務整理をするべく、弁護士事務所へ行って相談しましたが、収入から考えても返済は難しく、自己破産申立をすることになりました。私は禁治産者になりました。その後の夫の残りの借金はどうなったのか知りません。

 

これからキャッシングをしようと考えている人に向けて
借りるのは結構簡単、だけど返済のことをきちんと考えて、無理なく返していけるように、本当にくれぐれも気をつけてほしいです。
私と同じ状況の人もいるかもしれません。夫と話すのは難しいかもしれません。でも婚姻時の夫の借金は、妻が債務整理に乗り出したくても、夫本人が動かないとどうにもできないことなので、そうなってしまう前に手を打たないといけません。誰も私と同じ目に遭わなくていいのです。
CMでもよく目にして耳にする「ご利用は計画的に」あれは本当です。返せるあてがないのに借りるのは詐欺と同じじゃないかと思うし、こっちに返すためにあっちから借りる、っていうのをしてしまうと、私たちのように10年ずっと自転車操業ってことになってしまいます。心身ともに非常によくないです。
できることなら借りなくてもいいのが一番なのはもちろんのことです。